森と水との鎌田です。
台風19号により、多大な被害を受けられた皆様方に心からお見舞い申し上げます。
災害発生時から時間の経過とともに、被害の実態が明らかになってきています。
浸水された住宅などにはとても住めず避難所生活を余儀なくされていらっしゃる方々も多いと思います。
また、懸命に室内の泥出しや清掃、片付けなど行っている方がもいらっしゃるでしょう。
私は東日本大震災を経験しました。
先の見えない途方に暮れる中での復旧作業の厳しさは自分自身のことのように感じます。
被災地も広範囲に及びますが、広域的な応援や物資の輸送、ボランティアの受け入れなども始まりますので、どうぞ体調を崩さないよう頑張りすぎずお過ごし下さい。
私は今、災害廃棄物のことを懸念しています。
仕事柄、廃棄物のことを考えることも多いためかもしれません。
自宅や事務所、店舗、工場など、清掃や片付け、あるいは解体などが行われることになります。
そうしなければ復旧・復興はできないからです。
しかし、災害廃棄物があまりにも広範囲に及ぶエリアに存在するため、地域防災計画に定めた仮置き場が満杯になってしまったり、様々な問題が徐々に表面化しています。
災害廃棄物は基本的には一般廃棄物扱いとなり、行政がその処理を行います。
ただ、一日も早い被災地の復旧を願えば、それでは遅すぎると思います。
季節はこれから晩秋から冬へと変わっていきます。
朝晩の冷え込みも一層厳しくなることが予想されます。
廃棄物の処理は民間の産業廃棄物処理事業者(中間処理や最終処分)が余力の確認は必要でしょうが、このような時は大いに連携し、災害廃棄物の処理、リサイクルなどを進めるべきかと思います。
もちろん既に民間事業者との協定を結び実行されている自治体もあると思いますが、少々遠方になってしまっても超法規的な連携が必要です。
政治家にはこのような時にこそ、実行力を期待したいと思います。