森と水との鎌田です。
生活環境影響調査で全国各地の処分場などに行く機会が多くあります。
その時によく感じることです。
木材、がれきの破砕処理施設のある中間処理施設に本来搬入されないような金属くずなどが多数混入しており、産廃処分場の従業員の皆さんが手作業であるいは重機で一つ一つ丁寧に分別している風景を見かけることがあります。
本来であれば、引き受ける際にそのようなものが混入している際はお断りすることもあるかもしれませんが、木材に金属くずが剥がしにくいような状態で付いているような場合などもあり、現実的には中間処理業の皆さんがお引き受けしていることが多くあると思います。
原則として、事業者の排出者責任もあり、そのような異物の混入は許されることではありませんが、なかなか難しいのが現状のようです。
万が一、大きな金属くずなどが木くず破砕機に入った場合、破砕機が故障し、多額の修理費用を要することとなるため、従業員の皆さんが分別作業を行い、それらは別途、専門の処分場等に運ぶことになります。
便利な快適な社会を享受する一方、このような現実もあり、産業廃棄物を排出する事業者の責任もあるなと感じることがあります。
写真は、以前、がれきの破砕を行っている中間処理施設を訪れた時のものです。
既にがれきから分別し、金属くずなどだけ別のヤードに保管している様子です。
少し前のものですが、当日は炎天下の夏、従業員の方が汗びっしょりになりながら懸命に分別していました。
世の中、きれいなもの、うつくしいもの、便利なものなどに目移りし、忘れがちですが、このような実情も方々にあることを忘れないでほしいと思います。
生活環境影響調査の内容とは異なりますが、現場ではいろいろ学ぶことが多いです。
森と水とでは、生活環境影響調査を精いっぱい頑張っていこうと思っています。
私の40年くらいの廃棄物や環境全般の経験など活かし、丁寧に仕事をしていきたいと考えています。
これからも、みなさん"森と水と"をよろしくお願いいたします。
株式会社 森と水と
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