環境や防災、都市計画などの調査計画の中で、様々な位置情報に基づいた検討が必要になります。
一定の地域にどの程度の同種の施設が存在するか、この地域の植生区分ごとの面積はどの程度か、一定の範囲内に存在する避難所はどこか、災害危険場所の分布はどうなっているのかなど、使い方は実に様々で多様です。
私がいつも行っている生活環境影響調査でも、地域の概況を整理する際など、学校・病院などの環境に配慮すべき施設の位置図や土地利用状況、集落の分布状況などを整理する際にいつも活用しています。
今日お示しするのは、高齢化の進んだ街づくりの一環でワークショップの参考図として作成したものです。
一般的に、山間部であれば、等高線が描かれており、地形の状況がある程度想像できるものです。
しかし、市街地になるとこれらの等高線は周辺部の崖地などに限られており、道路の上り下りなどがわかりません。
高齢になると道路の上り下りも大変です。
単純な住宅地図だけでは、情報として不足です。
地理情報システム(GIS)を活用すると、今回の等高線だけではなく、空き家の分布や字ごとの高齢化率、都市施設などの位置など、目的に応じて多様な情報を盛り込み、多角的に解析や検討することが可能です。
あまり難しく考えることはなく、地図上にこんな情報が載っていればいいな、と感じる施設や区域を自由に表現できるのです。
そして、単に地図を作るだけではなく、ある範囲内の施設数や面積、人口などなどを一覧表として示すことができます。
私は環境影響評価や生活環境影響調査、防災計画策定など行いますが、この地理情報システムは欠かせないものです。
販路拡大などの事業活動や身近な地図作成など、お手伝いできることがございましたら、どうぞ森と水とにご連絡下さい。
町内会の防災マップなど、市民の目線で丁寧に対応させて頂きます。
